内容説明
ルールの前にまずマナーの順守を説く、唯一審判のいない競技・ゴルフ。それだけに自己への厳しさが求められ、単なる技術論ではつくせない、競技者の心のありようと密接に結づついた奥深さがある。ゴルフの奥儀とは何か?世阿弥の遺した能芸論「風姿花伝」に通底する美学を、日本のゴルフ草創期から今日まで、偉大な足跡を残した十五人の名人名手に探る、ゴルフの真髄に迫った評伝集精華。
目次
第1章 赤星六郎―粋
第2章 宮本留吉―老後の初心
第3章 戸田藤一郎―幽玄の花
第4章 鍋島直泰―様式美
第5章 成宮喜兵衛―遊び心
第6章 佐藤儀一―演繹と帰納
第7章 中村寅吉―見所同心
第8章 小野光一―稽古
第9章 林由郎―球筋のわざ
第10章 小針春芳―修行
第11章 橘田規―凄み
第12章 河野高明―職人の花
第13章 杉原輝雄―生得の下地
第14章 青木功―我慢
第15章 中部銀次郎―検算