内容説明
日本軍の航空兵力が激減するなか、特攻は繰り返された。米軍の沖縄包囲は狭まり、B29による各地への空襲も頻度を高めた。だが特攻作戦当初のある種の熱気が、少しずつ薄らいでいったのも隠せない事実であった。「作戦」と名づけるには余りに無謀な、そして無惨な選択ではなかったか?戦後四十余年、日米双方の稠密な資料と取材で、特攻の足跡を辿り、その実態を浮き彫りにしたドキュメント巨篇完結篇。
目次
駆逐艦乗りは立派だ
皆殺し作戦準備
九州上陸作戦
戦い終わりて
付録(特別攻撃戦果一覧表;日本軍が使用した特攻機、人間魚雷、特攻艇;日本軍の航空特攻戦死者内訳)