内容説明
特攻は、単に飛行機で突撃に限らず、ロケツト推進の自殺爆弾「桜花」や、人間魚雷「回天」の研究開発も、着々と進められた。と同時に、一命を賭して御国を守る“決死的攻撃”への国民的な称揚と使命感の醸成も大々的に繰り広げられていた。昭和19年10月、レイテ沖海戦の開始とともに“神風”特攻は始まった。一部軍人にあった逡巡も雪崩れる時流の前で、ひたすら特攻敢行に走り始めた…。
目次
第8章 子らはみな戦のにはに
第9章 死すべきとき
第10章 皆死ね、みな死ね
第11章 桜花と菊水
第12章 落日の輝き
第13章 血に煙る新月
第14章 哨戒艦艇の死闘