内容説明
ビートルズなんて好きじゃなかった。ぼくにとってのノスタルジー・ポップスは、「ルイジアナ・ママ」や「悲しき街角」の日本語版。1963年末、ビートルズの出現の陰に消えたあのスウィート・ミュージック。そして時を同じくして、東京は風景のみならず、人々の生活、意識までもがドラスティックに変化した―。’60年代を想い、’70年代を語り、そして’80年代へ。音楽、風俗から社会現象まで、時代を綴るエッセイ集。
目次
都市への眼差しが変貌する
片岡義男のテクノロジカル・ランドスケイプ
ビートルズなんて好きじゃなかった
電話でキッスは恥ずかしい―ダニー飯田とパラダイスキングをめぐって
マガジン・レビュー
荒木経惟の“虚実皮膜主義”
“国民的笑い”の代表選手、タモリ
三角おむすびを叩く―〈付録〉南伸坊との喧嘩について
歌謡曲レビュー
中年ライダーは何故、暴走するのであろうか
3年前といえばヌード雑誌業界ものどかであったなあ
中央線はディスコのチーク・タイムか!
“過激な年寄り”の恐ろしさ
溺れた犬は溺れたままに任せよ〔ほか〕