内容説明
俺の名はバーク。ニューヨークの私立探偵だ。久しぶりに依頼人がお見えになった。フラッドと名乗るそのご婦人、見かけはムッチリして男心をそそるのだが、実は日本で修行を積んできた武術家。コブラとやらを探せというのがご依頼。そいつは幼児を強姦して殺すのと、アフリカの白人国家の庸兵として正義を行なうのが趣味とかで、これまた黒帯もんの武術家というのだ。こいつはヤバイ事件になりそうだ…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
NICK６
5
探偵の自身の知的防衛が徹底的に賢く凄い。というか、仮想敵も目前の悪も、いったいどこまで想定しているのか計り知れないほどの、潔癖の警戒態勢を敷く。怪しすぎてサイコー。冴え渡る詳細をハッピーに読んだ。ただ、上巻では悪役のむごたらしい異常性ははっきりしているのに、まだご本人のお姿は拝見できず。そして依頼者美女との初っ端の紳士的会話と応対が、調査が深化するにつれ、みるみる暴力的変貌｡激しくイチャツキ始めて、嬉恥ずかしのエロティックなてんてこ舞い。頼りになるお仲間もワンちゃんも、実にパンキッシュでサイコー。 2023/09/17
