内容説明
紀元前二世紀、匈奴に虐囚として留まる事十余年、前漢の都長安に西城情勢をもたらした張騫。天竺へ求法に旅立ち克明な紀行を残した五世紀の僧法顕。二百年後、同じ道を辿る三蔵玄奘。元帝国フビライ帝に長く仕え、見開録を著して大航海時代の礎を築いたマルコ=ポーロ。今世紀、中央アジアの秘境を次々に踏査、シルクロードの諸都市を発掘したヘディン―二千年にわたる西城世界を点綴する評伝集大成。
目次
張騫―砂漠の彼方への使者
法顕―西城・インド旅行
玄奘三蔵―入竺紀行
マルコ・ポーロ―フビライ・ハンに仕える
ヘディン―中央アジア探検
感想・レビュー
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Shoichi Kambe
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*張騫(ちょうけん)。…当時シルクロードを巡る東西貿易の実権は、ほとんど匈奴に独占されていたのである。漢のシルクロードの開拓者。 *法顕(ほっけん)。当時の中国に律蔵が欠乏していたため、その原点を求めインドにおもむいた… *マルコ・ポーロ。13世紀におけるアジアの地理、歴史、民族を正しく記録した人…「東方見聞録」 *スウェイン•ヘディン。…地球上で地図が白く残されていたのは、中央アジアの奥地だけになってしまった…中央アジアの砂漠の中からは、たくさんの古文書や文化財が出土し、これが古代の世界史を明らかにする2022/09/25