内容説明
明治2年、食生活にも西洋化の波が押し寄せると考えた木村安兵衛、英三郎親子は、「文英堂」を興して麺包(パン)を売り出すが、米飯と味噌汁の食文化の厚い壁と二度の火災等で、日本初のベーカリーは失敗に終った。が、レンガ街に変った銀座に店を移し、「木村屋」として再出発。明治8年、アンパンが天皇に供される幸運を得た。「開化アンパン物語」等、各分野の先駆けとなった人々のアイデアを綴った面白本。
目次
開化アンパン物語
繰婦勝兵隊
日本オルガン譚
けむり太平記
青春の運河
赤いブリキの旗
国奪り早雲
天文使徒行伝
怒濤の航路
長崎の痘痂