内容説明
1960年代、極貧から身を起こし、闘牛界の頂点を極めたエル・コルドベスは、フランコ独裁体制下、〈奇跡の成長〉を歩むスペインの象徴だった。ビートルズが若者の魂を奪い、怪盗エル・ルーテが脱走を繰り返すこの時代、コルドベスをめぐる熱狂はどのようにして生まれ、組織されていったのか。そして’69年の叛乱とは何だったのか。闘牛士の栄光と挫折を通して、一時代のスペインを描き切った長篇ノンフィクション。
目次
第1章 復活
第2章 コルドバ
第3章 英雄誕生
第4章 パンと闘牛
第5章 ふたつのスペイン
第6章 ふたりのゲリラ
第7章 変身
第8章 パロモ・リナレス
第9章 青春の終り
第10章 1986年夏(文庫版新稿)
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