内容説明
老荘ということばに、隠遁とか隠者の姿を思い浮かべるかも知れない。日本人の例でいえば西行とか兼好といった人々を…。この見方はまちがっていないけれども、あまり正確であるとはいえない。順境にあるときそれを持続させるには、逆境に立たされたとき、それを乗り越えるにはどうすべきか。老荘には、乱世を生き抜く処世の知恵の数々が語られているのである。発想の転換のススメ。
目次
第1章 処世篇―世渡りに強くなるために(善く敵に勝つ者は与わず;進んであえて前とならず。退きてあえて後とならず;人みな有用の用を知りて、無用の用を知るなきなり ほか)
第2章 無為篇―主体的に生きるために(無為をなせば治まらざるなし;天下に忌諱多くして、民いよいよ貧し…;足るを知れば辱しめられず、止まるを知れば殆うからず ほか)
第3章 人間篇―逆境を乗り切るために(君子の交わりは淡きこと水のごとし…;君の読む所のものは古人の糟魄のみ;弱の強に勝ち、柔の剛に勝つは、天下知らざる者なきも… ほか)



