内容説明
1972年、本土復帰と同時に売春防止法が適用された沖縄。私服刑事と日々“鬼ゴッコ”を演じねばならなくなった娼婦S子はつぶやく―復帰というの、疲れるさあ。第2次大戦後、日本軍が沖縄に残した悲惨な傷痕、非行に走らざるを得なかった混血青少年の生い立ち、娼婦たちのひきずる深い闇、本土との間に横たわる越え難い意識の溝…復帰前後の沖縄に居を定め、問題の核心を見据えた体験的ルポルタージュ。
目次
わが沖縄ノート
私的沖縄生活
ヤクルト配達人のことなど
コザの女たち
琉球少年院の記録から
ある娼婦との再会
国境の町国境の島
糸満衆とハーリー
復帰6年目の村のこころ
7・30沖縄交通戦争の日
最後の秘祭イザイホー
感想・レビュー
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