感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
churu
1
中国各地のあらゆる食材と料理を蘊蓄を絡めてひたすら紹介する本。大雑把な作り方だけで写真などは一切ないからイメージすら湧かない料理も多数。読んでて面白いのかさえわからなくなってくるのだが、少なくとも本人はとても面白そうに書いている。ソファの上座にでも座って、中国の珍しい料理の話を体験談混じりに日本の人に大盤振る舞いして楽しむという感じの語り口。こういう鷹揚さが殿様(毛利侯)の血を引くお公家様という貴族なんだろうな。そう思って読むと浮世離れした妙な味が出てきて、じわじわ食欲が沸いて面白さが出てくる不思議な本。