内容説明
生物の観察記というものは、努力と忍耐のほかに、偶然に恵まれたチャンスというものが必要です。限られた場所に棲息しているめずらしい種類の場合はもちろん、ごく普通に見られる種類でもその生活のすべてがわかっているわけではありません。その、誰も知らない、まだ報告もされていない行動にぶつかった時など、まさに生物観察のだいご味といえるでしょう。好評小さな生き物たちの博物誌。
目次
白亜紀は遠く
はかなさのかげに
アリジゴクがんばる
わが青春のプラナリア
大自然の聖職者
鳥あれこれ
したたかな者たち
キツネの村
忍者の影がゆく
カメさんのカイコ
ピラニアが行く
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kokada_jnet
73
1983年単行本刊行で、1987年文庫化。『少年チャンピオン』に連載の同名の漫画シリーズと関連している(刊行はこちらのほうが後)、龍(ロン)先生こと光瀬龍の自然観察エッセイの第三弾。かつて、ナチュラリストと呼ばれる人たちがいて、彼らはみな、ユーモラスなエッセイを書いていた。ジェラルド・ダレル、ファーレイ・モウワット、畑正憲などなど。その彼らの後継者が、現在はいないように思えて、悲しいのだが…。2024/09/25
権三郎
1
トカゲ、カゲロウ、キツネ・・・。1950年代から80年代頃の様々な生き物を描いた博物誌。カイコの問題を解決するため常磐線を浪江駅で降りて富岡街道を西に阿武隈山系を行ったところって、震災のあとどうなったのかな。2017/08/18
1977年から
0
1990年