徳間文庫<br> レイテ・ミンダナオ戦―人間の記録〈後篇〉

徳間文庫
レイテ・ミンダナオ戦―人間の記録〈後篇〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 286p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784195772539
  • NDC分類 916
  • Cコード C0195

内容説明

レイテ島での日本陸軍の壊滅の後、米軍はマッカーサーの執念が実り、中・南部フィリピン一帯への上陸作戦に出た。ミンダナオ島に残された福山四一連隊第三大隊は、次第に強大になるゲリラの攻撃に悩まされる。ゲリラと協力した米軍により補給を断たれた第三大隊は“自活自戦”を余儀なくされ、転進・転戦をくり返す。福山41連隊の二度目の壊滅を、一兵卒の証言で記録する公刊戦史以外のもう一つの戦史。

目次

第5部 ミナダナオのゲリラ攻勢
第6部 “自活自戦”を求めて
第7部 最後の斬り込み戦
対談 レイテ・ミンダナオ戦をめぐって(大岡昇平・御田重宝)
語りつぐことの意味

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

イプシロン

19
後篇は、ミンダナオ島に残された福山四一連隊、第三大隊の状況を綴っている。比島ゲリラとの小競り合いにはじまり、米軍と交戦して後退する七四連隊(の一部)、七七連隊(の一部)、三〇師団司令部の撤退先であり自活自戦地帯ワロエへと転進し、飢えと病に襲われながら、終戦で投降するまでの詳述。帰農作戦命令や、食糧調達に奔走し、友軍兵士を襲って食糧を奪うさまはもはや戦争ではない。それでも極限状態を超えて、組織的統制を失わずに投降した日本人の精神力とは何だったのだろうか。深く考えさせられた。巻末に大岡昌平との対談あり。2014/12/19

モリータ

10
◆原著'77年現代史出版会刊、本文庫'92年刊。著者('29-)は元中国新聞記者のNF作家。◆歩兵第41連隊(福山・平壌)のフィリピン戦を追う。ミンダナオ島でゲリラ討伐や住民宣撫など治安任務にあたる同部隊だが、第1,第2大隊はレイテ決戦に引き抜かれ、米軍の砲撃により壊滅、山中へ後退し、生存者はわずか。本書の記述の中心となるのは、ミ島に残留した第3大隊。ゲリラと米軍に追い立てられ、自給自活の地へ向け苦しい転進をするも、敗戦まで部隊を維持した。◆巻末に大岡昇平との対談収録。『レイテ戦記』の補いとしても読める。2022/08/02

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