内容説明
地球から45光年離れたカペラ系第2惑星へ、7年間に3度の調査隊が派遣されたが、いずれも通信が絶え、原因不明のまま帰還していない。やがて第4次調査隊が降り立ったその惑星は地球に酷似し、発見された先遣隊の宇宙船には白骨死体が…。『緑の草原に…』ほか、著者が「李家豊」の名で発表した初期作品集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
酔拳2
40
銀河英雄伝説の田中芳樹先生の初期作品集らしい。田中先生にそんなに興味なかったが、アルスラーン戦記を鋼の錬金術士の荒俣宏先生が漫画化したから興味持った。ハガレン好きなんすよー。 で、図書館に田中先生の作品あったんで読んでみた。一言で言うとSFミステリー。SFをベースにちゃんとミステリーだった。正直面白い。これは人気になるよなー、て感じ。 イメージは星新一先生のショートショートを短編に肉付けした感じ。昔星新一よく読んでたから、なんとなくオチが分かってしまった。 でも、十分面白い2019/12/14
Tetchy
30
ミステリー色はさほど濃くなかったが十分楽しめた。安心して読める作品。2008/10/29
Tanaka9999
11
1987年初刷、徳間書店の徳間文庫。8編。解説は連城三紀彦。『流星航路』栗本薫の宇宙時代を舞台にしたSFに似た雰囲気。宇宙船を舞台にすると似てしまうのだろうか。『緑の草原に…』舞台の惑星だけを見ると星新一のショートショートになりそう。実際着陸直前と最後のオチ部分だけで構成するショートショートを星なら作成しそう。もちろん、この短編は前のシーンがあることによるいい点はあるとは思うのですが、それぜも対象の惑星に着くまでのシーンは結構不要に近いような気がします。2021/03/31
mahiro
11
初期短編集、ネタがいかにも古いがとても懐かしい感じだ。登場人物の者の皮肉な言い回しなどに田中さんらしさがででいる、西部劇っぽい『賞金稼ぎ』やある長命のアンドロイドの選択を描いた『黄昏都市』などがよかった。2016/06/08
jima
9
SFの短編8作品。2024/01/17
-
- 電子書籍
- バイオレンス特急(2)