内容説明
率直に言って、わたしはやくざは嫌いである。しかし、個々人で見ると、どうしてあの人たちはあんなに魅力があるのだろう。得体が分からぬままにその魅力に取り付かれて、取材を重ねた。いずれも〈社会の屑〉と呼ばれ、ひとたび葬られたら二度と堀り起こされない人々である。出来たら、なんらかの形で、名を残してあげたい、という気持があった。
目次
それぞれの鎧
男の格
「もったいない」
裏道願望
墓碑銘
破裂した風船
男の味
飄々
〈秋の章〉
男ごころと藤純子
映画監督悪魔論
狂気
がまん劇
人を斬る
ブラックホール
自滅の美学
ドラマ熱
訣れ
遊人(あしばー)
「皮膚感覚」
旅路の果て
無明の闇
口笛
悪魔のキューピー