安楽死の方法(ファイナル・エグジット)

安楽死の方法(ファイナル・エグジット)

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  • サイズ B6判/ページ数 262p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784193547924
  • NDC分類 490.15
  • Cコード C0030

内容説明

苦痛なく死ぬ権利を求めて。本書はまさに人間最後の「至福」のありかを探る問題作である。

目次

第1部 自分でできる安楽死(最も困難な決断;適切な医者を探す;法律に気をつける;ホスピスという選択;シアン化物の謎 ほか)
第2部 医師及び看護婦のかかわる安楽死(正当な安楽死;ある医師の自殺マシン;医師による安楽死;前線の看護婦たち;適用法について)
尊厳死法(法制化に向けてのヘムロック協会の試案)
安楽死について―わが国の場合

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

林 一歩

19
FINAL EXITという原題が全てを表している。安楽死のメソッドについての解説本ではないです、念のため。日本において尊厳死を法的に認めるか異論はあるだろうし、私自身明確なアンサーはまだ持ち得ない。拡大解釈による自死や他殺が横行しそうな気もするしライン引きが微妙な案件だもの。ただ、不治の病や重度のアルツハイマーなどにより、尊厳を持って死ねないことが明らかな場合、医療行為による安楽死はありなのかもしれない。当然本人の意思が絶対条件だけど。個人的には靖国の戦犯合祀と同じくらい悩ましくも大事な項目のひとつです。2014/03/23

xyzw

3
身近な人の死に接し、最近「死」について実際的なことを多く考えるようになった。この本に書かれている安楽死を望む人々の心情には、私も多かれ少なかれ共感を覚える部分がある。というのも、私は鎮痛剤が効きにくい体質で、ある手術の後、あまりの痛みに眠ることもできない状態で二日間を過ごした経験があり、酷いときには「苦痛から逃れるためであれば死んでも構わない」とさえ思ったことがあるからだ。今後どんな人生を送るにせよ、必ず「その時」は来る。そのことに思いを巡らせておくのは、今からでも決して早すぎることはないだろう。2017/07/27

Yushi Ochiai

2
すげぇ本だと思いました。他に読んでる安楽死にたいての考察や背景、医者達の歴史、といった内容の本かと思いきや、広いくくりでの安楽死と言う、死についての方法や手段にやや重きを置いて書かれています。もちろん歴史や医者としての見解もありますが、薬の名前がバンバン出て来たり、死に方のおすすめとか出てきたり、読む価値はあるのかなと思います。2017/08/18

分水嶺

1
既に日本では絶版となった書。アマゾンにて古本を購入。読んで、たしかに絶版になるわ…と納得。ただこのように物議を醸した書物ほど、もちろん読むに値するわけで、とても勉強になったし興味深い内容だった。入手できて良かったと思う。2015/01/23

ルル

0
一応の注意として、自殺のハウツー本ではありません。「不治の病の末期にあり、万策尽き、耐えがたいさまざまな痛みに悩まされている」人が、「現在の苦痛から逃れる唯一の方法」として安楽死を思い浮かべたときの話です。考えさせられますね…。自分がその状態になった時どうするか? 安楽死を選んでも、日本人医師の協力は得られない気もするし。取り敢えず、一読の価値はあるんじゃないでしょうか。2014/06/07

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