内容説明
中国の名もなき民衆たちが語り継ぐ、“おらが村さ”の英雄たち、関羽が張飛が、劉備が、曹操が、孔明が、孟獲が。
目次
中国民衆の『三国志』物語
蜀の部(関羽の出生;桃園結義;関羽、月下に貂蝉を斬る ほか)
魏の部(曹操の人材登用;曹操の三顧の礼;曹操が関羽を葬った下心;孟獲の物語 ほか)
呉の部(歩の働き;呉主廟建立の由来;望呉亭と大王殿 ほか)
その他(貂蝉と神医華陀)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
BIN
7
民間伝承で伝わる三国志のエピソードで普通の三国志じゃまず出てこないものばかり。桃園の誓いが関羽と張飛の喧嘩から始まったり、七擒七縦は孟獲5勝、孔明12勝と孔明も捕まっていたり、三顧の礼の裏話的なものまで非常に面白い。話には聞いたことがある鮑三娘と関索の話や三國無双でお馴染み関銀屏もあるので、三国志オタクは必見の書と言えます。2016/06/18
ぱちょ
2
ひとつの話にも色んな言い伝えががあっておもしろかった。2017/01/26
えふのらん
1
民話で構成した三国志の小噺集。当然正史とは異なるのだが、かといって演義や平話と似てもいない、独特なつくりのものが多い。関羽は最初の頁から天帝の子と書かれていて、龍の角をへし折ったり大風を吹かせて川の流れを変えてしまったりと大活躍(曹操が嫌味で自分の遺体を感潮河川に埋めたから)。一方で張飛は不具の悪人を引っ掛けたりと頓知を効かせていて、従来の印象とは逆を行く人物造詣がなされている。2024/10/22
のんたん
1
民間伝承をまとめたものなので蜀の話が多いのは当然のことで、その蜀の伝承は聞いたことのあるものが多かったが、魏の曹操の三顧の礼や呉の孫権の将棋の話は知らなかったので興味深く読めた。2016/06/25
amr
1
民間説話だから正史に照らすとおかしなところも多いんだけども、とっても面白かった〜!もっと読みたいなあ(^o^)2014/10/24