内容説明
日本のTV局のレポーターの代役を頼まれて、ヒマラヤ山中のラダックへ飛んだ工藤秋生は、チベット独立運動で騒然とする聖都でセシリアとともに取材を開始した。雪嶺に立つ旧王宮、寺院の曼荼羅、合体仏に目を奪われている間に戒厳令が布かれた。香港のビンセント・青とヘンリー・西は中国特務機関の尹虎嶺から、チベット亡命政府の香港事務局代表ナムギャルが、国を統治する転生霊童を捜す不隠な動きをしていることを知らされる。その時すでに秋生一行は、山岳のゲリラと中国人民解放軍に狭まれ、大銃撃戦の渦中にあった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hisatomi Maria Gratia Yuki
1
意外と大雑把な風呂敷のたたみ方だった。映画だったら続編作れちゃいそうな感じというか。チベット仏教やラサ市内のシーンなどは詳細かつわかりやすく、小説版チベット本土ガイドと言えそう。1990年代前半の作品なので、古きよきチベット、ラサの様子が残っている。写真集などではなく、日本語の文章で、というのはなかなか貴重ではないだろうか。2017/12/28
kaworu.
1
再読。楽しいが、内容が微妙なので、再版は難しいかも・・。2009/03/03
絵美
0
【テレビ番組のレポーター役としてチベットを訪れた秋生。しかし、取材で訪れた寺院で秋生に告げられた言葉は……。チベット独立運動や山岳ゲリラ、中国人民解放軍や弥勒降臨を待ち望む人々など。様々な思惑が絡み合う中、秋生はビンセントたちの元へ帰れるのか?】流れ流される主人公・秋生くん健在。「覇」の象徴とされているのに、本人に覇気がなさすぎよね。そして後半、人型はしているものの、気分は怪獣大戦争な展開に(笑)。私はやっぱり、護る側の4人が好きだなぁ。2014/03/15
浅葉
0
所有
末森咲夜
0
【S図書館蔵書】2000/03/11