内容説明
ラサ第一の仏教寺院大昭寺から、臙脂の僧衣の一団が凰輦に載せた仏像を担いで「弥勒は、転生した!」「チベットは、独立する。漢族は去れ!」の絶叫とともに人民政府の建物へ雪崩れ込んだ。その時、広場の一角を占める警察署の扉が開き、中国製56式沖鋒槍―AK47自動小銃を持った警察隊が出動した。いっぽう亜熱帯都市香港では、平穏な日を送っていた黄龍こと工藤秋生は、超美の旅行案内人ツェリンと知り合い、日本のTV局のレポーターの代役を頼まれる。取材先きはチベット…。狩野あざみの書下し第3弾の傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hisatomi Maria Gratia Yuki
1
ええー、まさかのチベット人悪役展開?! と驚いてたら、そうでもないらしい。この頃の漫画や小説での流行りの「生まれ変わり」が、チベット仏教の「転生」とうまくコンビネーションされて物語が進んでいる。カバーだけでなく、挿絵も山田章博なのがうれしい。2017/12/06
絵美
0
【謎の美女・ツェリンとの偶然の出会いから、日本のTV番組のレポーター役を引き受けることになった秋生。仏教儀式や僧院生活の撮影のため、セシリアと共にヒマラヤ山中のラダックへと飛ぶが…――】 最初に言いたい。「秋生、君には警戒心が足りなさすぎるっっ!!」 美人にデレデレしている間に、日本どころか香港にも戻れなく…。オトコノコだから仕方ないのか?(笑) チベット解放運動、弥勒の転生、曼陀羅の謎、セシリアの生死…。結末を知っていても、やっぱり読んでてハラハラするし面白いわ。2014/03/14
浅葉
0
所有
末森咲夜
0
【S図書館蔵書】2000/03/11
kaworu.
0
再読。久々で楽しい。2009/03/03
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