内容説明
ロシアとの日本海海戦で瀕死の重傷を負った高野五十六は、一命を取りとめたものの、実は別の世に生まれ変わっていた。二度と同じ誤ちを繰り返さないために、秘かに精鋭集団“紺碧会”を結成し、クーデターを画策する。昭和16年、首相官邸を襲って新政府を樹立した“紺碧会”は、アメリカ政府に巧妙な罠を仕掛けた。名将高野の采配はいかに?はたして日本に勝算はあるのか?アメリカを震撼させた“紺碧艦隊”のすさまじい破壊力に乞うご期待!前世経験と最新技術を駆使した“紺碧”シリーズ第1弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
がんぞ
4
撃墜された山本五十六は、前世の記憶を持ったまま高野(養子になる前の姓)五十六として覚醒した。この世界は彼が養子縁組しなかった以外にもちょっとづつ違ったところがあるが、対米武力衝突は避けられないらしい。やがて彼と同じく降伏に至った歴史の“前世記憶”を持つ同志と最善の展開となる開戦プランニングが行われ、クーデターで権力を得た大高首相は陸海軍運用を統一し数々の未来技術を備えた“紺碧の艦隊”を就航させた上で堂々と米国に宣戦布告した!ところが米国にも前世記憶持つ者があるらしくなんと超未来技術で対抗してきたのだった!
TEDDY曹長
3
今更ながらに再読中。旭日の艦隊と合わせて読んでます。沖縄問題がクローズアップされる中で「地政学」と「地政学的アプローチでの軍事学」を知る上ではなかなかの良書ではないか?と。いわゆるトンデモ戦記物の一つだとは感じますが、地政学的思考(視点)を得る上では良い本だと思います。この本読む時は世界地図を横において読むと大変理解が進むかと。2014/01/19
kiji
3
読もうと思ってから20年も経ってようやく読了。日本が太平洋戦争に勝つためにはというシミュレーション小説です。勝利のために軍部主導の政権ではだめなのでクーデターが必要、レーダー、巨大潜水艦などのオーバーテクノロジーが必要と。それでも勝てるかどうかの無謀な戦争だったということがよくわかります2013/06/02
りぃ
1
小学生の時以来久々に読んだ。今読むと、語りが臭かったり大高と会うまで高野が原爆投下を知らなかったりと気になるところはあるけど、まあ「古典」ですからね……2013/06/11
ふみ~
1
◆この手のジャンルの本はあまり読んだ事が無かったので新鮮だった。 ◆第二次世界大戦の日本側の戦術・戦略共にああなんて無謀な……というところが多すぎるから、このぐらいしないとまともに戦えないだろうなというのは納得。 ◆完全な勝利を得る事が難しいだろうから、ここからどう決着させるんだろうな。一気に読むことが出来たし、続きが気になるところ。2012/03/18
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