内容説明
今やポスト東丈として教団の拡大化を図り“現人神”の如き存在となった高鳥慶輔。弟子たちはこのうえない畏怖を抱かせる師の姿に常に緊張を強いられ、少しでも気に入られようと派閥戦いに明け暮れる。すべては思いのままのはずだったが、なぜかいいしれぬ不安に捕らわれるのだ。予感は的中した。高鳥が弟子の中でも特に忠誠心篤い者に“霊の主の指輪”を授ける式を行なっていた最中、野沢緑が霊的トランス状態に入った。「…が来る」彼女の口を借りて大天使ガブリエルが告げた恐ろしい予言とは。
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