内容説明
「遅いわね。なにをしているのかしら」小林みさきは、いらだちを声にした。自分の両親にフィアンセの片岡信一を引き合わせる大切な晩。だが、彼は現われなかった。翌日、片岡のアパートを訪ずれたみさきは、刑事と出会い、自分の恋人が会社社長・安達治男殺害事件の犯人として手配中であることを告げられる。そんな彼女のもとに、「おれは無実だ。信じてくれ」と叫ぶ片岡からの電話が入る。通話のバックに流れる駅の構内アナウンスから、彼が松江にいることをつきとめたみさきは、寝台特急「出雲3号」で西へ向った―。
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