内容説明
「な、名古屋だってェ!」オレは危うく卒倒するところだった。「どうしてあの“名古屋”に?」―西暦2182年、24歳の新入社員であるオレは、1997年の東京に向け、タイムマシンで出発した。過去の世界でサバイバル研修をするためだ。ところがどうしたか、同じ年の名古屋に到達してしまったのだ。その頃の名古屋は、信じ難いことだが〈排他都市〉を宣言、よそ者を追放して事実上、鎖国状態にあった。困惑しながら生き残ろうとするオレが見たものは…名古屋人である著者が、愛を込めて描く長篇ナゴヤ・ギャグ。名古屋弁活用表つき!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おおにし
5
kaizenさまご紹介の名古屋もの小説が滋賀県立図書館にあったので読んでみました。そもそもこの小説を読むきっかけとなったのは最近読メで話題になっていた「出身地鑑定!!方言チャート」でどうやっても東京都か神奈川県出身になってしまったことです。名古屋を離れて四半世紀、もう名古屋出身とは判定してもらえないのだろうかと、小説の中にでてくる名古屋弁活用表を読み返し、小説の会話文を音読してみました。その結果、再鑑定でめでたく「愛知県出身」と判定していただきました(笑)2013/09/01
紅独歩
1
今からややこしい話をしますよ。1957年生まれの著者が、1985年に発表した短編を膨らませて長編にしたのが、1987年に出たこの本で1998年には『名古屋の逆襲』と改題して文庫化されています。主人公は2182年の世界に住む青年で、タイムマシンを使って1997年の名古屋にやってきます。つまり、この本が出た時点では10年先の近未来で、現在からみれば17年前の過去で、文庫が出た時はほぼリアルタイムの名古屋に。……あの、私が何言ってるか、わかりますか?2014/03/30
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