内容説明
新指導要領に位置づけられた部活。中学にとって、それだけ大事だと認識された背景には、生き方指導に絶大な影響をもつからだ。なぜなら、中学生は勝つ喜びと負ける悔しさを、体で学ぶのが部活だからだ。3年間のエネルギーを必ず、プラスに変える秘策満載。
目次
第1章 部活動は「生き方指導」である
第2章 先輩の心構え、後輩の心構えを教える
第3章 授業の原理原則を部活動指導に活かす
第4章 「部活動」を道徳の授業で扱う
第5章 選手の目が輝く!「黄金の3日間」のシナリオ
第6章 明日が中体連本番!選手の力を引き出すテクニカルポイント
第7章 熱い夏!吹奏楽・合唱コンクール本番に向けてのテクニカルポイント
第8章 新チームづくりはこうする!2度目の「黄金の3日間」のシナリオ
第9章 選手の意欲を持続させる長期休業中の練習マニュアル
第10章 保護者から信頼を手にする保護者会運営マニュアル
第11章 部活動に疲れたとき、困ったときの乗り切り方
著者等紹介
染谷幸二[ソメヤコウジ]
1966年1月2日生まれ。TOSSオホーツク中学代表。中学向山型社会事務局。北海道別海町立中西別中学校勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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るい
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本書を読んで、部活の指導において、いつの間にか自分が勝利至上主義になっていることに気づけた。部活の指導は、生き方指導である。自己肯定感を高め、自信をつけながら、挨拶、返事、後始末といった礼儀から、感謝の気持ち、努力することの大切さ、周りを思いやる心などを体験をもって教えていく。口を開けば、勝つことばかり言っている自分が情けなくなった。勝つことを目指しながら、それ以外の生きる上で大切なことを教えていきたい。2015/06/28
るい
1
運動部の経験が全くないまま、運動部の顧問になった。素人である。何もかも手探り。生徒は文句を言い、やる気を失っていく。このままではいけない、どうにかしたいと思い、手に取った一冊。タイトルに「部活は”生き方指導”である」とあるが、そんなことはこの本を手に取るまで考えてもみなかった。技術や強さだけ身につけても何の意味もない。この本には、自信や協調性、忍耐力や努力の大切さなど、生徒が部活を通じて身につけるべき本当に大切なことを、どのように教えていったのか、その語りや考えが書かれている。少しずつ取り入れていきたい。2012/05/14