内容説明
ひとりぼっちの先生が増えているという。教室ばかりにいて職員室に寄ってこない先生、ワープロやパソコンと向き合っているだけで談笑しない先生、悩むことがあっても誰にも相談せず、会議でも黙っている。教育という営み、子どもの未来にかかわる仕事をする教師が、このような状態でよいとは思えない。本書はこうした現状をふまえ、ひとりぼっちをなくす具体的な方法と課題を提言したものである。
目次
1 なぜひとりぼっちになるのか(誰もが求めているもの;孤立に追い込む政策・矛盾)
2 教職員同士の働きかけ合いと創意を(職員室を居場所に;行事は働きかけ合うチャンス ほか)
3 自分を変え、元気をつくり出そう(暗い自分を変えるには;悩むのはいいことなのだ ほか)
4 共同のちからで展望をひらく(自主研究で高め合おう;組合は自分のためにあるのだから ほか)
著者等紹介
坂本光男[サカモトミツオ]
1929年、埼玉県秩父市に生まれる。埼玉師範学校卒、中央大学法学部卒。現在、日本生活指導研究所所員・全国生活指導研究協議会会員。著書に『元気な子育て・いま親にできること』『親と教師はどうつきあうか』『笑顔の明るい先生になろう』『学級担任としての出発』『思春期の子をどう導くか』『いまクラスに何が必要か』『友情物語』『生徒の説得のしかた』『子育て父親の出番』『学級集団づくりの原則』『子どもが主役の学級づくり入門』『いじめ・登校拒否・思春期問題の指導』『学級をまとめる集団遊び入門』『子どものよさを生かす学び合い入門』『父母との結びつきをはかる活動入門』(以上、明治図書)他。編著書に『受験期の子をもつ親に』『子育て教育を宗谷に学ぶ』『宗谷の教育合意運動とは』(以上、大月書店)『先生が元気のでる話』(民衆社)『21世紀、これからの教育と子育て』(旬報社)
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