内容説明
本書は、ことばの本質を踏まえながら「自覚的な表現者を育てる」ための授業を、論理的文章と文学的文章について、それぞれ二例ずつ具体的に提示した。ここには、授業の展開例・授業説明に加えて、授業研究の会員による検討の記録をまとめて追跡研究も可能なようにしてある。なお、単元「俳句をつくろう」には、藤井と足立悦男氏の対談「俳句・詩の指導をめぐって」を収録している。
目次
1 対象の論理と文章の論理を考えさせる授業―単元・ことばを使って伝達ごっこをしよう(指導案と授業の実際;授業の意図の説明と提言…「これからの作文指導の姿」 ほか)
2 言語観察によって言語を素材にした作文をさせる授業―単元・名前の呼び方を調べて、気づいたことをまとめよう(指導案と授業の実際;授業の意図の説明と提言…「作文指導の基礎理論」 ほか)
3 対象をよく観させて描かせる授業―単元・いろいろな絵や物を見て、思ったことや想像したことを書こう(指導案と授業の実際;授業の意図の説明と提言…「活動をとおして体系的な書き方を」 ほか)
4 とらえた物事をリズムのある表現にさせる授業―単元・俳句を作ろう(指導案と授業の実際;授業の意図の説明と提言…「子どもに俳句を作らせることの意義とその方法」 ほか)
著者等紹介
藤井圀彦[フジイクニヒコ]
1930年香川県生まれ。香川師範学校本科卒業。1956年東京教育大学(現、筑波大学)附属小学校教諭。1991年同定年退職。文教大学講師(非常勤)現在に至る。1977年全国大学国語教育学会第五回石井賞受賞。1993年日本教育連合会教育表彰。現在、日本国語教育学会常任理事。俳人協会評議員。「狩」同人
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