内容説明
新教育課程は、時間数および内容の大きな削減により、学力の低下をもたらすことは、否めません。これを少しでも補おうということで、発展的な学習に強い関心がもたれています。発展的な学習によって、より望ましい学力をつけていこうということは大切なことです。そこで学力の最も重要な部分である「自ら考え判断する力」を今まで以上につけようということが考えられます。この力とは算数・数学では「数学的な考え方」です。そこで「数学的な考え方」の育成を狙って、興味ある問題を取り上げ、その指導によって、どんな数学的な考え方が育てられるか、しかもそれによって子供がどんなに算数を考えることに興味を持つかということを、具体的に示して、その実際の展開の仕方を示していくようにしました。各事例の後に、FAX教材として問題を掲載しています。授業で十分に役立ててください。
目次
第1章 発展学習実践上の課題とアイデア(今、算数で最も大きな問題…学力低下;学力低下を補おうとする発展的扱い ほか)
第2章 数学的な考え方を育てる発展学習の展開(第1学年(たし算カード神経衰弱―20までのかずのたしざん;ひもを切ってきまりを見つける―なんかいきった?なんぼんになった? ほか)
第2学年(かたちづくり―点数のついた色板を組み合わせて、六角形をつくろう;数表のひみつ―数表から、数の並び方のきまりを見付けよう ほか)
第3学年(ひき算ゲーム―3位数の減法の不思議なきまりを見付けよう;三角魔方陣―数の組み合わせを考えよう ほか))
著者等紹介
片桐重男[カタギリシゲオ]
元横浜国立大学教授
高田美代子[タカダミヨコ]
東京都新宿区立戸塚第三小学校長
長谷川雅枝[ハセガワマサエ]
文教大学
永井宏[ナガイヒロシ]
前神奈川県川崎市立富士見台小学校長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。