内容説明
新しい教育課程による教育活動が開始されている。今日の国語科教育が言語の教育の立場に立ち、一人ひとりの学習者の国語学力の充実向上をめざす確かな学習指導を行うためには、指導の計画、方法にさまざまな創意と工夫が求められる。本書に取り上げた視写・聴写・暗写の学習技術を駆使すること、また、身につけた視写力・聴写力・暗写力を学習法として活用することも、新しい学習活動の実践力としての役割を果たし得ると考えられ。ところで、この「視写・聴写」の文言は、平成十年版の学習指導要領から全面削除となった。このことの影響や結果は今後に待つとしても、戦前戦後を通じて長年継承されてきた実績と成果に基づく視写・聴写の活動の有効性は変わることはない。学習者のこれからのなおいっそうの学力向上に役立てることを念じて本書を企画した。
目次
1 視写・聴写・暗写の指導の歴史的跡づけ
2 平成十年版「視写・聴写」全面削除と今後の対応
3 書写する力の基礎を育てる指導
4 視写力・聴写力・暗写力を伸ばす取り立て指導
5 視写力・聴写力・暗写力を活用した基礎指導―国語の基礎力を固める取り立て指導
6 視写力・聴写力・暗写力を活用した問題追究の指導
7 視写力・聴写力を活用した表現力を伸ばす指導
著者等紹介
巳野欣一[ミノキンイチ]
1948年奈良師範学校卒業。奈良県公立中学校勤務。1952年奈良教育大学附属中学校勤務・併任司書教諭。1984年同校退職。1977年~東大阪短期大学・奈良教育大学・仏教大学・奈良文化女子短期大学講師。2001年東大阪短期大学退職。現在、奈良県国語教育研究協議会会長、奈良市生涯学習財団古典文学講座講師
柳瀬真子[ヤナセマサコ]
1944年奈良師範学校卒業。1944年~奈良県公立小・中学校勤務。1976年ローマ字教育実践の功績により田丸賞受賞。1982年奈良県公立小学校校長。1985年奈良県公立学校退職。1985年~2000年堺女子短期大学講師・関西女子短期大学講師バベル外語学院日本語文章作成講座講師。1985年~現在、奈良国語科表現指導研究グループ会長・指導担当。1985年~現在、奈良市生涯学習財団古典文学講座講師
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はづきち
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