内容説明
ふつうの着想ならば、おもしろい文章を読んで、生徒の二、三人が感想を言って、それでおしまいである。ところが著者は生徒の感想文から優れた文章を選び、添削をして、その文集「回答集」をプリント教材にして、さらに多くの生徒に感想文を書かせた。しかも、多くの生徒が感想文を「本気」になって書くという状況を作り出すことに成功した。生徒が成長するのは、教師の手腕と努力によるものだという、りっぱな見本である。「二重感想文」という驚くべき授業構想を立てたのは、突然の着想ではなく、十五年以上に渉る試行錯誤の結果である。
目次
第1部 理論編―「作文教材」のつくり方
第2部 準備編―「作文教材」をつくる(「意見文」を書く(1年))
第3部 実践編―「作文を教材にして説明力を鍛える」学習指導(「意見文」を読んで考えたことを説明する(1年)
「人生相談の回答」を読んで考えたことを説明する(3年)
「論説の批評」を読んで考えたことを説明する(3年)
「自己紹介」を読んで考えたことを説明する(3年))
著者等紹介
市毛勝雄[イチゲカツオ]
山形大・茨城大教育学部、埼玉大・早稲田大の大学院(教育学研究科)修士・博士課程教授を経て、現在、日本言語技術教育学会会長、日本教育技術学会理事
村上正子[ムラカミショウコ]
1974年3月山形県立酒田東高等学校卒業。1978年3月山形大学教育学部卒業。1978年9月神奈川県茅ヶ崎市立第一中学校教諭。1991年4月横浜国立大学大学院教育学研究科国語教育専攻入学。1993年3月同修了。2001年4月茅ヶ崎市立円蔵中学校教諭、現在に至る
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