内容説明
“生きる力”をキーワードにした教育課程の基準の改善の方向が明確になり、新しい学習指導要領が告示されました。最近の教育関係者の関心は新設の「総合的な学習の時間」に向けられていますが、各教科も授業時数が縮減される中で、内容の厳選や学び方を学ぶ学習の充実などの課題に応える改訂をそれぞれ行っています。それだけに、各教科にも目を向け、改訂の趣旨を理解し、授業改革に取り組んでいただきたく願っています。本書は、そうした動向を踏まえ、中学校社会科を中心にして、広い視野に立ってこれからの社会科の授業改善の方向や実践課題について語り合ったものです。
目次
1 21世紀へ向けた教育課程改訂の基調(改訂の背景と方向;改訂理解の難しさ・どんなケースがあるか;「生きる力」の育成と教科主義の克服)
2 社会科改訂の方向を示す(教師にとっての学習指導要領;学習指導要領の改訂・今回と今後;社会科改訂の重点は何か ほか)
3 改訂社会科の当面する課題は何か(高校入試へどう向き合うか;改訂社会科と「総合的な学習の時間」)