内容説明
令和3年4月、新しい学習指導要領が全面実施となりました。平成29年の改訂時からも社会は急速な変化を遂げており、今や、我が国は厳しい挑戦の時代を迎えているともいえそうです。このような予測が困難な時代の中、数学教育は何ができるのでしょうか。本書では、新学習指導要領の全面実施に際し、新学習指導要領に込められた願いや、GIGAスクール構想における学習環境の変化、そして、コロナ禍を経験して得た知見等を基に、今後の中学校数学教育の展望や、新しい状況への対応について、それぞれに章を設けて考えていきたいと思います。
目次
序論 新しい時代を生きる生徒に向けた中学校数学への新提言
theme 新学習指導要領(主体的な学びの視点からの授業改善(1)見通し振り返ることを通して数学のよさの感得を促す
主体的な学びの視点からの授業改善(2)見通しをもって粘り強く取り組む態度を育てる
対話的な学びの視点からの授業改善(1)話合いを通して、自己の考えを広げ深める ほか)
theme アフター・コロナ(学校の新しい生活様式―リスク回避しつつ、生徒の学びを充実させる;弾力的な授業時数の運用―限られた時間を効果的に使い必要な措置を講じる工夫をする;学習指導(1)三密回避を意識しつつ、よりよい協働的な学びを仕組む ほか)
theme GIGAスクール(デジタル教科書の活用―教材に合った活用方法を駆使する;授業のICT化(1)図形を動的にみる機会を設け、問いの連鎖を引き出す
授業のICT化(2)描画ソフトを活用して、思考すべき部分に重きを置く ほか)
著者等紹介
赤本純基[アカモトジュンキ]
北海道教育大学附属釧路中学校
大田誠[オオタマコト]
山口県教育庁義務教育課
島尾裕介[シマオユウスケ]
鳴門教育大学附属中学校
鈴木誠[スズキマコト]
東京学芸大学附属世田谷中学校
藤原大樹[フジワラダイキ]
お茶の水女子大学附属中学校
水谷尚人[ミズタニナオヒト]
国立教育政策研究所(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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