出版社内容情報
多様化する社会を子どもたちが生き抜くためには、正答のない問いをそれぞれの価値観に基づき話し合って解決する授業が必要です。本書では分配問題、ルール作り問題など、そのような授業を実現する社会的オープンエンドな問題を、6学年32の実践例とともに紹介します。
内容説明
分配問題―合宿所の部屋割りを考えよう。ルール作り問題―運動会の得点を考えよう。選択問題―図書室に購入する本を選ぼう。計画・設計問題―オリジナルのペン立てを作ろうほか。正解なき時代を生き抜く力が身に付く問題解決手法と授業展開。
目次
第1章 多様な価値観や数学的な見方・考え方を磨く算数授業のオープンエンドアプローチ 理論編(問題解決の問題について考えることで広がる地平:社会的オープンエンドな問題;社会的オープンエンドな問題を使って算数の授業をしてみませんか)
第2章 多様な価値観や数学的な見方・考え方を磨く算数授業のオープンエンドアプローチ 実践編(分配問題;ルール作り問題;選択問題;計画・設計問題)
著者等紹介
島田功[シマダイサオ]
1951年埼玉県生まれ。2015年広島大学で博士(教育学)を取得。2013年より日本体育大学児童スポーツ教育学部教授。2017年より日本体育大学大学院教育学研究科教授を併任。2022年3月現職を定年退官した。専門は算数・数学教育、特に価値観、社会的オープンエンドな問題、数学的モデリング、批判的数学教育などを研究テーマとして取り組んできた。また、日本数学教育学会の研究部常任幹事や編集部の常任幹事を歴任してきた。その功績が認められ、日本数学教育学会百周年表彰、日本数学教育学会功労賞、日本数学教育学会優秀論文賞(共著)、日本教育研究連合会表彰を受賞した。文部科学省(文部省)関連では、学習指導要領算数科指導書(平成元年と平成10年)や算数科指導資料の協力者、全国学力・学習状況調査算数科の副査・主査、文部省検定教科書の執筆者として携わってきた
馬場卓也[ババタクヤ]
1961年大阪府生まれ。2003年広島大学で博士(教育学)を取得。2010年より広島大学教授。専門は数学教育、特に民族数学、価値観、問題解決、授業研究などを研究テーマとして取り組んできた。国際的に活動し、PISA(OECD生徒の学習到達度調査)やTALIS(OECD国際教員指導環境調査)などの委員を歴任してきた。また国際協力プロジェクトの一環で、バングラデシュ、ザンビアなどの国々で、数学教育開発の支援活動を牽引してきた。その功績が認められて、日本科学教育学会国際貢献賞2018.8.18、2020年10月にはJICA理事長賞を受賞した。2020年より、広島大学大学院人間社会科学研究科・教授・副研究科長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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