内容説明
文法=教え込みと、諦めていませんか?文法指導が難しい理由、指導のための基礎知識、生徒の文法力の実態、学習意欲が上がる指導アイデア、領域別の指導アイデア。授業改善にも、学び直しにも。1冊で全てがわかる、これぞ決定版!
目次
1章 文法指導の難しさを考える(文法学習に対する生徒の意識;文法指導の問題点 ほか)
2章 指導のために押さえておきたい文法指導の基礎知識(文の組み立て;品詞分類 ほか)
3章 指導のために知っておきたい生徒の文法力(生徒の作文における文法的不具合;全国学力・学習状況調査に見る生徒の文法力)
4章 生徒の意欲が上がる 文法指導のショートアイデア(言葉遊びで文の組み立てを学ぼう;言葉の分類と品詞パズルを楽しもう ほか)
5章 文法に着目し、文法を活かす 3領域×文法指導アイデア(話すこと・聞くこと 文末の音声化について考え、文法をテーマに話し合おう;読むこと 文法的に表現を分析し、内容・形式の両面で読みを深めよう ほか)
著者等紹介
松崎史周[マツザキフミチカ]
信州大学大学院教育学研究科修士課程修了。修士(教育学)。長野清泉女学院中学・高等学校教諭、目白大学、日本女子体育大学講師などを経て、現在、国士舘大学文学部准教授。日本語習熟論学会運営委員。教育出版小・中学校国語教科書編集参画(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんえい
7
今年から中学勤務となり、生徒たちに国文法を教える必要性が生じたため読んだ。理解させることと暗記させることとのバランスを保ちつつ、生徒たちの学習意欲を喚起させられるような文法の授業をしたい。三領域に絡めた文法授業の実践例が載っていてすごい。2023/09/22
シロクマぽよんぽ
3
知識詰め込み型になりがちな文法指導を、どう面白いものに変えていくかのアイディアが詰まった本。公式→例文ではなく、例文から公式を考えさせる。あえて悪文を用いたり、会話文や物語文を使ったりする。生徒に誤文の校正をさせる。……このようにひと手間かければ、生徒の気付きを促すことができる。生徒がよく間違えるポイントについてもまとまっている。もちろん授業数の問題もあるので、高校入試の範囲の削減など、現場の負担を減らすことも重要だ。2024/01/03
ダヴィ
1
★8 学校文法の問題点から、生徒の文法能力の実態、教え込みに頼らない指導法まで、筆者のこれまでの研究をまとめた本。 無味乾燥な授業をしている教師がそれを脱却するための最初の1冊としてはいいかも。 全体的によくまとめられているが、学校文法の歴史についてももう少し踏み込んでほしかった(現場の先生には不要かもしれないが)。それがあれば概説書として非の打ち所のないものになっていたかもしれない。2024/02/20
りょう
0
あまり文法の指導についての本はないから、期待が高くなりすぎてしまったようで、ちょっと思っていたほどの内容ではなかった。しかし、ローマ字で書いた活用表とか、品詞パズルというのは初耳だったので、それは大変勉強になった。2023/08/20
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