出版社内容情報
教職は創造的な仕事です。子どもの学びに携わる教師が自分の仕事を愉しみ、にこにこわくわくしてこそ学校ではないでしょうか。そういう環境の中で子どもは学ぶことの楽しさや喜び、働くことの愉しみを感じ取るものです。今こそ伝えたい、「教師の魅力」「授業の魅力」。
目次
第1章 子どもとのかかわりを愉しむ
第2章 授業づくりを愉しむ―国語編
第3章 教材研究を愉しむ―国語編
第4章 授業づくりを愉しむ―道徳編
第5章 教材開発を愉しむ―道徳編
第6章 教職を愉しむ
著者等紹介
堀裕嗣[ホリヒロツグ]
1966年北海道生まれ。北海道教育大学札幌校・岩見沢校修士課程国語教育専修修了。1991年札幌市中学校教師として採用。1992年「研究集団ことのは」設立
宇野弘恵[ウノヒロエ]
1969年北海道生まれ。旭川市内小学校教諭。2000年頃より、民間教育サークル等の学習会に参加、登壇を重ねている。思想信条にとらわれず、今日的課題や現場に必要なこと、教師人生を豊かにすることを学んできた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんえい
3
「自分は完成された一個の人間であり、全人的に尊重される権利がある」という消費者にしか貫きえない態度を持った教師が増えている。Twitter上には「教師辞めます」という若手教師と思わしきアカウントの投稿が散見される。リプライ欄にも、彼・彼女を擁護するようなコメントばかりが溢れている。若手教師をどのようにフォローしていくかを組織全体で考えるのは大切なことであるのだが、まだまだ未熟な若手教師である我々は、まずは自分自身の力量を向上させようともがくことから始めなければならない。2023/10/12
U-Tchallenge
2
堀先生と宇野先生が、教職の愉しみ・授業の愉しみをテーマにして語り合う内容となっている。学級づくりや国語の授業、道徳授業等さまざまな視点から語られている。そこで、通底していることは教師の主体性ということ。教師はもちろん仕事でもあるので、しなければいけないことはある。しかし、それだけでなく教師の主体性を発揮し、取り組むことのできる範囲はけっこうある。それを愉しみませんか、という提案のように思った。だからこそ、タイトルが楽しみ方ではなく愉しみ方なのだろう、と読み終えて気づいた。2023/02/23
しんしな
1
この仕事はたのしい。でも、しんどい。でも、またやりたい、続けようと思える。 読んでいて特にハッとさせられたのは以下の2箇所。 P126「ここまで書いたたことは教材発掘であって教材開発ではありません。教材開発とは、発掘した教材をどう授業化するかということなのです。」 P150「他者の評価を授業の中心に据えてしまうと、子どもの姿が見えなくなります。」 誰のためでもない、生徒のために。早く授業がしたい。 道徳の授業をしてみたいと思ったが、同時にしなくてよい立場であることにもほっとしている自分がいる。2023/03/02
田中彰英
1
30年以上、圧倒的に自らを高め続けてきたお二人の考えに触れる。著書のタイトルは教職、授業の愉しみ方だが、つまりは人生の愉しみ方である。上手くいかない過程も含め、人生をどう愉しむか。主体性がキーワード。教師も含め「消費者意識」が強い人が増えているというくだりは心に刺さった。上手くいかない過程を愉しめない若者、傷つくことを過度に怖れ避ける人たちに警鐘を鳴らしている。2023/02/20
ぽてち
0
★★★★☆2023/07/31