内容説明
読みを深める「問い」は、どうすれば創り出せるのか?『源氏物語 桐壺』、『童謡』、『山月記』、『羅生門』、『竹取物語』、『故郷』、『握手』、『走れメロス』、『サーカスの馬』。9つの実践教材×確かな理論で解き明かすこれからの文学授業。
目次
第1章 実践編 文学教材の「問い」と学習デザイン(「サーカスの馬」(中2)
「走れメロス」(中2)
「握手」(中3)
「故郷」(中3)
「竹取物語」(中1)
「羅生門」(高一)
「山月記」(高2)
「童謡」(高2)
「源氏物語 桐壺」(高校古典))
第2章 理論編 今、求められる文学の読みの学習(教室で文学を読む意義と読みの深まり;読みの交流と言語活動;語り手・語り;語りに着目した教材分析;一人称の語りの小説における問いとその諸相;比喩と象徴;空所に着目した教材分析;複数の問いの組み合わせ;学習者に獲得される「空所」概念;学習者の問い;古典教材の問い;伝統的な言語文化の学習を成立させる条件;古典教材の問いの諸相)
著者等紹介
松本修[マツモトオサム]
玉川大学教職大学院教授。栃木県宇都宮市生まれ。筑波大学人間学類を卒業後、栃木県立高等学校国語科教諭として13年あまり勤務。かたわら、宇都宮大学大学院修士課程、筑波大学大学院教育学研究科研究生として学ぶ。上越教育大学国語コース、学習臨床コース、教職大学院を経て現職。文学教材の教材研究、国語科授業における相互作用の臨床的研究を基盤にした読みの交流の研究、言語活動の成立条件に関する研究を中心に行っている
桃原千英子[トウバルチエコ]
沖縄国際大学准教授。沖縄県那覇市生まれ。沖縄県公立中学校教諭として16年あまり勤務。かたわら、上越教育大学大学院学習臨床コースを修了。離島僻地校や中高一貫校勤務を経て現職。学習者の相互交流による作文教育や、読みの交流学習の研究を中心に行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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