目次
第1章 大野街道の往来(ふるさと半田のなりたち;岩滑の生家;秋葉さんの常夜燈「花を埋める」 ほか)
第2章 大道から紺屋海道への往来(宮池とビール工場に挟まれた一本道;狐にばかされた和太郎さんの“村”と“町”;東京外語時代から書き継いだ童話―母さん狐の問いかけ1 ほか)
第3章 安城高女時代と最晩年の童話(日本デンマークの安城;安城高等女学校と出郷の下宿;花のき村の往還 ほか)
著者等紹介
上田信道[ウエダノブミチ]
児童文学・児童文化研究家。大阪教育大学大学院修了後、大阪府立高校教諭・大阪国際児童文学館専門員・岡崎女子大学教授などを経て、現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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榊原 香織
78
”手袋を買ひに”がとても好き。 子狐が行った帽子屋は半田銀座という設定じゃないか、とのこと。当時は栄えてたんでしょうね。 教科書に取り上げられると、いろいろこねくり回される。なんで片手だけなんだ、とか、子供だけ行かせるのは酷い、批判が鬱陶しい。そのまま味わえばいいのに。2022/12/28
yamatoshiuruhashi
53
新美南吉の数々の作品が生まれた背景を、南吉の生涯、家族や交友関係、そしてその故郷から丹念に考察した書。著者は、南吉の作品を読むときに愛知県のこの土地のことの話として読む必要はなく読者それぞれの思いの場所に思い描けば良いと言うのだが、この故郷の情景から南吉の作品は切り離せないことが正に本書によって示されたようなものだ。南吉の境遇や時代、土地背景を断片的に数々の作品と繋ぎ合わせて南吉作品の母体とも言うべき土壌が明らかにされていく。欲を言えば巻末にでも、本書中のどこでどの作品に触れているか索引が欲しかった。2023/01/13
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