内容説明
本書は、これからの学校における作文の力をつけるための指導のあり方についての考察の結果をまとめたものである。
目次
規範的文章形式に学ぶ作文学習
実用的な題目について書く作文から、自分の考えを書く作文への兆し
今日から見た「随意選願」作文の立場と指導法の問題点
随意選題作文の立場と綴る技能を養う練習作文の立場
作文指導を個人的心情作文に方向づけた二大契機―雑誌『赤い鳥』の投稿作文と北原白秋の児童自由詩芸術論
国語科綴り方から「生活教育」のための綴り方へ
一九四〇（昭和一〇）年代における、二つの対照的な作文指導の立場
「生活教育」のための作文から国語科作文へ
作文教材の新しい教え方（立場と方法；学習作文の見方）
作文指導を一斉学習指導に戻そう
著者等紹介
渋谷孝［シブヤタカシ］
１９３１（昭和６）年山形県生まれ。東北大学文学部、同大学院文学研究科国語学・国文学専攻（修、博課程）。新潟大学教育学部、宮城教育大学を経て同名誉教授。その間に附属小学校長、附属図書館館長を兼任。現在、山形短期大学、東北文化学園大学講師（非常勤）。また東北地区国語教育（小・中・高校）研究協議会会長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
草食系教師
0
堀先生の「書くこと」に関して学ぶための必読書にあったので、購入。初めは、作文教育の歴史について語られるが、初見の用語が多く、心が折れそうになる。が、徐々に理解できるようになってからは、なるほどと思わせてくれるところ多数。筆者の主張について知識ゼロの状態から読んだから、すごく難しかったのだろうと思った。要約すれば、作文はあくまで書くことを指導するものであり、教師は生活作文という狭い枠の中に閉じこめられすぎているということ。まさにおっしゃる通りと反省。ただ、近年、筆者の主張通りの教科書教材が増えていると思う2020/05/14
