目次
第1章 「ワーキングメモリ」と学習の基礎基本(ワーキングメモリはエラーする;ワーキングメモリには言語領域と視空間領域がある;ワーキングメモリには「保持」と「処理+保持」がある ほか)
第2章 「ワーキングメモリ」に配慮した学習づくり(ワーキングメモリの概念を学習支援に生かす;長期記憶を活用する;注意の焦点化を適切にする ほか)
第3章 「ワーキングメモリ」を鍛える学習アイデア(ワーキングメモリを「鍛える」;ワーキングメモリについて知る;ゲームの活用:情報の処理と保持を体感する ほか)
著者等紹介
河村暁[カワムラサトル]
広島文化学園大学准教授。筑波大学博士課程人間総合科学研究科修了。博士(心身障害学)。民間支援機関「発達ルームそら」にてワーキングメモリの観点に基づき学習支援を行ってきた。2021年4月より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひろか
7
とても読みやすく、ワーキングメモリが理解てきました。やはり理論が大切ですね。基本的な認知心理学をしっかり押さえておく必要があると感じました。2022/05/29
だいご
4
ワーキングメモリが弱いならメモを取ればいいやんと思っていたけど、その考え方がそもそも間違っていたと気づいた。短時間の間でも何をメモするのか忘れてしまうというのは衝撃的だった。早く知れてよかったし、もっと早く知るべきでもあった。ワーキングメモリの弱さは埋もれたまま本人が苦しんでいる可能性があるから、そこを見逃さないようにその子にあった方法をとっていきたい。2021/10/02
やなせトモロヲ
2
★★★★★ ワーキングメモリについて、目からウロコな情報が多数。管理職に読んでほしい一冊。2024/01/09
じゃがたろう
1
図書館本。わかりそうでわかりにくい「ワーキングメモリ」を比較的平易な言葉でまとめてくれているありがたい本。「なぜメモを取らないの?」という「あるある」に対して、メモを取ることの困難さを一つ一つ丁寧に解説している点が非常にわかりやすい。「書き写すこと」の困難さも同様に丁寧な説明がなされている。不安や「間違っているよ」という指摘がワーキングメモリの活動を阻害してしまうことは激しく同意。遊びながら方略を使うことで、方略があること、方略を使って良いこと、方略を使うことでうまくいくこと等が経験的に学習できるとよい。2025/06/30
3998
1
ワーキングメモリの弱さが読み書きなどの学習にどのような影響を与えるかを解説されていて、とても貴重な書籍。ワーキングメモリが弱い人にとっては、長期記憶の活用が一つの助けになりそう。2023/09/24