内容説明
改訂された「小学校指導要領」では、国語科の目標は「国語を適切に表現し正確に理解する」こと、「伝え合う力を高める」ことが強調されている。「ことばに根拠をもつ」論理的思考力の育成が望まれている。これこそ、「向山型分析批評」の授業そのものである。本書は、ややもすれば「難しい」と思われがちな「分析批評」の授業を「わかりやすく」「だれにでもすぐできる」という観点で編集したものである。
目次
内部情報の蓄積が俳句読解の鍵を握る
すんなりと俳句で入ろう分析批評―俳句で対比を教える三つの授業
「分け入っても分け入っても青い山」を一時間で授業する―「A or Bで『C』を問え」を使って
俳句を授業することは分析批評のエキスを授業することである
「切れ字」を窓口に「対比」と「色」で俳句に迫る
山路来て何やらゆかしすみれ草(松尾芭蕉)
情景を描いて対比を知る―俳句で「向山型分析批評」の授業に挑む
万緑の中や吾子の歯はえそむる(中村草田男)
「俳句の授業」で分析の技術を教える
「いくたびも雪の深さを尋ねけり」を分析批評で教える―高校2年生の授業
著者等紹介
石黒修[イシグロオサム]
1946年1月28日生まれ。1968年3月東京学芸大学社会科卒業。1996年4月東京都大田区立馬込第三小学校勤務。月刊『教室ツーウェイ』副編集長。TOSS中央事務局。著書に『学習への集中のさせ方』『「討論」で授業を変える』『討論の授業入門』『討論の技術』『学年別討論の授業』小学1~6年(いずれも明治図書)
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