内容説明
個人差に応ずる指導というと、直ちに学習形態上の個別学習法や個人指導と考えられやすい。もとより、個別指導の形態は、学習活動の展開過程で、適宜、適切に取り入れていくことは大事なことである。しかし、教室における一斉学習形態のなかで、個人差に応ずる指導の要素をどう取り入れていくかがもっと重要であろう。本書は、国語科指導の領域、分野などの観点から、また、学年知階別の観点から、複雑な性格をもつ個人差にどう取り組めばよいかを示した理論と実践の書である。
目次
１ 国語科の個人差に応じる指導
２ 新教育課程における「個の国語力」を探る
３ 書くことによってまとめる力をつける指導
４ 個の力を生かした国語教室づくりのための指導
５ 国語学習の計画化と行動化をすすめる指導
６ 音読によつて個の言語感覚を育てる指導
７ 取材能力を高めて、作文の完成感をもたせる指導
８ 感想や意見を生かして読書意欲を高める指導
