内容説明
あなたの授業が革命的に変わる!千葉孝司流「生徒が主役」の道徳授業。ありのままを受け止め、現在地から出発する。カウンセリングを生かした道徳授業とは。
目次
Prologue 価値に迫る道徳授業
1 生徒に響く道徳授業にするために(道徳授業の目的;線香花火のような道徳授業 ほか)
2 価値に迫る発問(価値を言わされる授業;心に届く授業の流れ ほか)
3 カウンセリングの機能を生かした道徳授業(カウンセリングの機能;相手を大切にするということ ほか)
4 発問を生む教材研究(浅い答えがあるのではなく、浅い教材研究があるだけ;素材の本質を見失わない―素材研究 ほか)
著者等紹介
千葉孝司[チバコウジ]
1970年、北海道生まれ。公立中学校教諭。ピンクシャツデーとかち発起人代表。いじめ防止や不登校に関する啓発活動に取り組み、カナダ発のいじめ防止運動ピンクシャツデーの普及にも努めている。いじめ・不登校予防の観点から生徒が自分自身と他者を大切にする意欲を育む道徳授業の開発に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あべし
3
道徳の発問の仕方について、心が揺さぶられることが多かった本だった。問いかけ一つで、変わる。 「〜とは、どういうものだと思いますか?」「では、今日の感想を書きましょう」。 私がやりがちな授業の流れである。むしろ、日々の仕事に追いまくられ、こんな道徳の授業しかできなくなっていた。 改めて遠くから自分の授業を見てみると、「こんなに味気ない授業はないなあ」と反省した。 多面的・多角的思考を身につけていくためにも、子どもの興味をそそるような発問を工夫していくことは、道徳の授業では必至であることが分かった。2023/08/04
jotadanobu
0
道徳の授業づくりを感性的に作るのではなく、しっかりとした理論をもちつつ行っていることに驚く。ここまで考えられるようになってこその道徳授業づくりなのだと、更なる上の世界に触れることができたような感覚を覚えた。一方、実際の授業については、紙面上であるせいか、腑に落ちないものが多かった。凄みは感じられるが、はて、自分が生徒だったら、、と立ち止まりながら考えさせられた。最後の問いというのは、やはりとても難しい。2024/06/23
エース
0
授業の作り方については堀先生と似たようなものを感じた。教科書教材を全く使わないのではなく、自主教材との間に教科書教材を挟む。教科書教材の間に自主教材を挟む。こういったシステムを作ることで道徳授業が今まで以上に深いものになるのではないかと思う。自主教材を作るためにはアンテナを張る必要がある。ただそのアンテナは個人の生き方や価値観によるものが多く、授業者自身が普段から様々な見方考え方で物事を捉えることができるようにする必要がある。2021/01/10