内容説明
本書は、教師にとって有効な「アドラー心理学」の視点から、学級経営に役立つ情報をまとめた学級経営バイブルです。学級づくりの基礎に始まり、子どもの見方、不適切な行動への対応、気になる子への支援、子どもへの勇気づけ、荒れたクラスの再生まで、具体的な実践を交えながら、役立つ情報をぎゅっとまとめました。
目次
1 教育効果をもたらすもの
2 見方が変われば現実が変わる
3 不適切な行動のメカニズム
4 気になる子を支援する
5 勇気づけ
6 クラス再生の道筋
著者等紹介
赤坂真二[アカサカシンジ]
1965年新潟県生まれ。上越教育大学教職大学院教授。学校心理士。19年間の小学校勤務では、アドラー心理学的アプローチの学級経営に取り組み、子どものやる気と自信を高める学級づくりについて実証的な研究を進めてきた。2008年4月から、即戦力となる若手教師の育成、主に小中学校現職教師の再教育にかかわりながら、講演や執筆を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かおりんご
27
教育書。積読崩し。アドラー心理学と教育がどう結びつくのか気になって買ったのに、放置しすぎました。学級崩壊を防ぐテクニックの紹介。同じような話が繰り返されていたので読みにくさを感じましたが、さくっと読める内容でした。いい行動を褒めるのって、わかっちゃいるけど難しい。特に、専科だと1時間勝負だから、関係性を築きあげるのも大変だし。次は、若者に貸そうと思います。2020/03/05
み
6
色んなクラスを担任してきて失敗も多くあったから、そこから学んだことで無意識にやってることがこのアドラー心理学に基づく言葉掛けと似通っていて、自分の経験から学んだやり方は間違ってないのだなと感じた。注意されて直すかどうかはその本人の問題、ていうのは本当にそうで、中学年から特に周りが見え始めて不適切行動するやつを注意しまくる奴とかいるから、回数決めるのとか大事だなと改めて思った。2020/10/11
ままぽん
5
途中でやめてた本書、やっと読了。理論はなんとなく分かった。エピソードは素敵。でも、現実はなかなか難しい。やっぱり、目の前の子どもを好きになれるかってことに関わってくる。教師はプロだから、好き嫌いで行動してはいけないんだけど。プロとしての技術と愛が必要。夏休みに向けて、若手に紹介しようか、どうしようか。2021/06/19
2h35min
5
2回めの読了。 1回めは、担任する前ということと、今は、アドラー心理学に関わる本をだいぶ読んだあとなので、カナリ理解の度合いが違う。さらに深めていきたい。2020/07/08
mori
5
子どもの気になる行動を作り出しているのは教師の認知。子どものどこに注目するかが大事。教師次第で学級崩壊や子どもの問題行動のかなりは改善する可能性がある、という主張と受け取った。そのためには、にアドラー心理学を活用し、子どもの行動には目的がある、その目的から問題行動を読み解くこと。子どものどこに注目する子どもが回復できる力になる勇気づけの考え方と言動例を詳細なエピソードと共に書いている。自分が苦心したA男を思い出しながら読んだ。学級経営を支える考え方を持つと、様々な問題にどう対応しようか考えやすい。2019/02/24