出版社内容情報
探究学習におけるEdTech活用には、様々なバリエーションがあります。探究学習を「問いづくり」「調査・実験・開発」「発表・議論」の3つのフェーズでとらえ、EdTechの活用方法を具体的な事例をもとに紹介しました。明日の授業に活かせる必携の入門書です。
内容説明
探究学習は「主体的・対話的で深い学び」の一形態として学校に導入されています。このような学習者主体の教育は、大正時代の新教育運動以来、形をかえながらつねに日本の教育のあり方の底流にある考え方です。しかし、昨今の社会情勢の変化にともない、新たに教育の「高度化」に対応するための方法として注目されています。EdTechも、現在各方面から注目されている言葉です。特に昨今の機械学習・生成AI技術の急速な発展により、教育の方法に革新をもたらすことが期待されています。EdTechの活用イメージについては、いわゆる「個別最適化学習」が一般的ですが、探究学習においても有効に活用することが可能です。本書では、今まであまり注目されてこなかった探究学習を支援するEdTechのあり方について、具体的な事例を交えて紹介しています。本書が読者の皆様の一助になれば、これにまさる喜びはありません。
目次
第1章 探究学習とEdTech
第2章 EdTechやAIの技術的な概説
第3章 探究学習の問いづくりを深めるEdTech
第4章 探究学習の調査・実験・開発を広げるEdTech
第5章 探究学習の発表・議論を開くEdTech
第6章 EdTechと未来の探究学習
著者等紹介
山内祐平[ヤマウチユウヘイ]
1967年生まれ。東京大学大学院情報学環教授。茨城大学人文学部助教授を経て現職。博士(人間科学)。情報化社会における学びのあり方とそれを支える学習環境のデザインについて、プロジェクト型の研究を展開している
池尻良平[イケジリリョウヘイ]
1985年生まれ。東京大学大学院情報学環客員准教授。東京大学大学院学際情報学府博士課程を経て、2014年に博士号(学際情報学)を取得。歴史を現代社会の問題解決に応用できるゲーム教材の開発を行いつつ、高校生を対象に実践・評価を行っている
澄川靖信[スミカワヤスノブ]
1988年生まれ。拓殖大学工学部情報工学科助教。東京理科大学大学院理工学研究科博士課程を経て、2015年に博士号(理学)を取得。プログラムがコンピュータを効率良く使用できるように自動的に変換するコンパイラの研究と、人が歴史を効率的に学習できるように支援する機械学習の研究を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。