内容説明
ほめることはサプリメント。叱ることは薬―毒をもって毒を制す。副作用も伴う。認めることは、日常の食事。子どもがこっちを向くよう心をつかみ、伸ばすためには「ほめる」「叱る」「認める」がとても大切!その極意を本書では紹介しています。
目次
第1章 「ほめる」「叱る」そして「認める」が指導の極意(「ほめる」「叱る」「認める」のバランス;「ほめる」と「認める」の違い ほか)
第2章 子どもを伸ばす「ほめる」ポイント(ほめることには意味がある;何をしたらよいか示すためにほめる ほか)
第3章 子どもが変わる「叱る」ルール(副作用を理解し、それでも叱る;叱る意味を考える ほか)
第4章 子どものあるがままを「認める」心得(「認める」ことで生きる力を支える;ほめることの限界を知る ほか)
著者等紹介
南惠介[ミナミケイスケ]
1968年岡山県生まれ。岡山県和気町立藤野小学校教諭。中学校、小学校講師での勤務を経て、小学校教諭となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
epitaph3
5
たぶんこの本は難しいと思う。まず叱って人を動かすことから脱却できるか?ほめていればいいという考えから脱却できるか?ありのままの子どもの姿を受け止め認めることができるか?自己変容を強く求める本なのだ。しかし、教師なんだから、自分を成長させよう。子どもとの関わり方を学ぶために大変有効な本。2017/09/18
mori
2
ほめるも叱るも子どもを認めることが前提にある。そして、ほめる具体的な場面や手立ても書かれつつ、ほめることに寄り教師が評価し、子どもを結果的に支配する恐れについても言及していた。まとまりがあるとは言い難いが、筆者の教育観が広くかかれた書。2019/03/31
mori
2
著者の教育観が表れた良書。ほめることに関する広い基準と目的ががまたいい。ほめることは、教師が肯定的に子どもをとらえようとする構えにつながるには深く共感。また、ほめることによる支配について言及しているのもよい。わかっていて明確な目的をもって行うことが大事なのだろうと思う。「認める」は、勇気づけのことだなと思いながら読了。2017/03/11
jotadanobu
0
こんな風にして叱ったり褒めたり認めたりしてくれる教師が教室にいたら、もうそれだけで温かいだろうなぁと感じた。戦略的なもの、技術的なものも多分に感じたが、終始その温かさを感じずにはいられない本だった。2017/03/11