内容説明
本書では、手の不器用さや困りごとに対して、直接的に練習するのではなく、その苦手さの関連する要素に間接的に働きかけ、苦手さの背景にある土台の力から育もうとするものです。「なにかができるようになること」、これはとても大切なことです。しかしそれ以上に、自分の手の能力に自信を持ち、自分の手を使って意欲的にチャレンジし、自信を持って自分の世界を広げていくことが大切です。
目次
第1章 不器用な子どもたちの手の感覚と運動を育む(発達的視点を持ち土台からの支援;器用さを育むための要素;遊びの企画力を意識した指導で柔軟性のある力を育もう;程よい挑戦のために工夫をしよう)
第2章 手の感覚と運動を育む遊び(感覚チャージ遊び―手は大切な探索器官。様々な感触に慣れ親しむ;カラダ土台遊び―手の安定性・固定性を育む;手のこなし遊び―指先・道具を自在に使いこなす力を育む;慎重遊び―感度のよい感覚と力加減を身につける;まとめ・つなぎ遊び―両手の協調と動作の連続主を育む)
第3章 不器用な子どもたちへの指導の実際(手の感覚と土台を育む;全身の感覚と土台を育む)
著者等紹介
太田篤志[オオタアツシ]
(株)アニマシオンプレイジム代表。姫路獨協大学客員教授。日本感覚統合学会常任理事。日本スヌーズレン協会理事。これまで学童保育・保育所、重症心身障害児施設、療育センター、小中学校・特別支援学校などの現場にて発達障害のある子に対する作業療法・感覚統合療法などを実践。広島大学医学部助手、姫路獨協大学教授などを歴任し、感覚統合機能検査の研究開発に携わる。2012年に姫路獨協大学教授を退任し、客員教授に就任。2014年、(株)アニマシオンを設立、取締役に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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