内容説明
熱意だけで大人の心はつかめない!本書は「日本一のお笑い教師」が実は腹に持っていた策略をあらわにしたものだ。こんなにも腹黒い教師なのに、保護者は「いい先生」と絶賛し職員室での信頼も厚い。なぜか?―大人もたぶらかすワンランク上の策略がそこにはある。教師生活を続けるために。「策略」は必須の色だ。
目次
第1章 保護者が「いい先生!」と言わずにはいられなくなる教師術(「教師はアリ、保護者はゾウ」と、あきらめよ;影響力のある保護者は「ひいき」せよ;「最初」に好かれれば、後は勝手に良い風に解釈してくれる;担任は「おいしい役」だけもらっとけ;うるさい保護者は「ガス抜き」しておけ ほか)
第2章 職員室で威力絶大!大人の根回し仕事術(職場で「浮かない」のも、策略のうち;転勤1年目の教師は黙っとけ!;まずは同僚を「ヨイショ」せよ;子どもの悪口は、担任の悪口となる;子どもを褒めて「傷をなめ合え」 ほか)
著者等紹介
中村健一[ナカムラケンイチ]
1970年、父・奉文、母・なつ枝の長男として生まれる。キャッチコピーは「日本一のお笑い教師」。「笑い」と「フォロー」をいかした教育実践を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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sugu
4
これもまた久しぶりに読んだ。駆け出しの頃に読んだので、懐かしいなぁとも思いつつ、別にそんなにブラックだとは思わなかった。合理的な判断で、経験とともに身についてはいるのかなと。最後の、報われないから〜のくだりはなるほど自分にはない視点だった。先回り連絡とかも、当たり前だと思った。それだけ積み上がったのかな?2025/02/16
にゃーせんせ。
4
相変わらずブラックな内容でした(笑)でも、そうすることで1年間やり遂げられる勇気のようなものを手に入れられた気もします。教師人生長いもの。楽しく穏やかに過ごしたいよね。2017/10/24
mori
3
一気に読めた。「策略」とあるが、「戦略」とも言えるのではないか。子どもを伸ばしたい思いは同じ。その保護者をいかに味方につけるか。先に、サービスする。自分を宣伝する・・・なるほどなど思うこともあった。策略とあると聞こえがよくないと思われる面もあるだろうが、保護者や同僚を含めた経営戦略が必要な時代になったことを示す書でもあると言えるだろう。2016/03/05
epitaph3
2
220126/16冊目/「教師が真面目なのはいいんだよ…。だが、なんでも真面目に、誠意を持って、がんばって、正論を言って、時には対決して。それでは、苦しいだけなのだよ」と教えてもらえる感覚。対処法は斜め上に向かう矢印だが、大きく迂回して、「生き残る」というゴールに到達できる内容だ。キーワードは、「予防」「作戦」「諦観」「距離感」かな。結局、教師は仕事だから。そう思うと、たとえ、仕事の創造に日々を費やしても、気持ちは楽になる。若い教師に紹介したい一冊。2022/01/26
かずお
2
先行投資で予防をし、事故があっても先手をうてば、逆に信頼を得ることができる。2019/08/15