内容説明
「既有知識・生活経験」に基づく理由づけで、子ども主体の授業を。
目次
第1章 「根拠・理由・主張の3点セット」とは何か・どう使うか(「根拠・理由・主張の3点セット」の必要性;文学教材の授業における活用;根拠を明確にして書くための留意点;論理的であることは具体的であるということ)
第2章 「主体的・対話的で深い学び」と「根拠・理由・主張の3点セット」(「主体的・対話的で深い学び」とは;葛藤を引き起こす「他者との対話」―「メタ認知の内面化モデル」と「3点セット」の活用)
第3章 「根拠・理由・主張の3点セット」を活用した授業づくり(『生き物かくれんぼ図鑑』を作って、図書館の利用者をふやそう 「うみのかくれんぼ」(小学校1年)
チロの気持ちを「ちゃんと」わかって伝える『チロちゃん絵本』を作ろう 「おとうとねずみチロ」(小学校1年)
スイミー版 こんなとききみならどうする?―体験と結びつけて実感を伴った読みを創造する 「スイミー」「スーホの白い馬」(小学校2年) ほか)
著者等紹介
鶴田清司[ツルダセイジ]
都留文科大学名誉教授
河野順子[カワノジュンコ]
元白百合女子大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
家主
2
24B 第一章 3点セットとは 第二章 主体的・対話的で深い学び 自分も国語の授業でかなり重視している「主張」「根拠」「理由づけ」について扱ったテーマの本を見つけた。「理由づけ」は、自分の生活経験に基づく具体的な理由づけ、ということが、今回の新たな収穫。学術論文っぽくて、読むのはなかなか骨が折れる。2024/04/07
よっちん
0
研究室2025/06/20
シモン
0
小学生に論理的思考力や表現力を求めるのは難しいのではと感じていたが、実践例を読んでいるとできそうかもしれないと思えた。もちろん、実践例に出てくる子どもたちは基礎となる部分がしっかり積み上がっているから実現できたという面もあるだろう。しかし、難しさを感じていた部分には論理的思考力という言葉に難解な言葉を使わなければいけないという先入観があったからだと感じる。主張の根拠を見つけ、それと自身の経験を結びつけることで理由づけしていくことは小学生でも不可能ではなく、また大人になるに向けて身につけるべきことだろう。2024/12/29