名著復刻
名著復刻 教材発掘の基礎技術

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  • サイズ B6判/ページ数 298p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784181964184
  • NDC分類 375.312
  • Cコード C3037

内容説明

「材料七分に腕三分」という言葉が、料理の世界にあるという。これは、教育の世界でもいえることである。材料、つまり、教材の良し悪しが授業に大きく影響する。子どもの実態にマッチしたおもしろい教材を発掘できたとき、授業は成功したも同然である。わたしは、これまでに多くの教材を発掘し、開発してきた。その都度、いろいろな方法を使って開発してきたが、その中から有効だと思われるものを明らかにしたいと願った。つまり、「教材開発をするには、こんな考え方と方法でやれば、誰でもできる」という基礎的な技術を明らかにしたいと考えたのである。

目次

1章 教材開発に必要な基礎技術(逆思考の訓練をせよ―思考のパターン化を防ぐために;常に複数のテーマを追究せよ―怠け者にならないために;現地主義をつらぬけ―禁断の木の実を食べるために;本や新聞の読み方を工夫せよ―正確な情報をたくさん入手するために;一人の子どもを思い浮かべよ―一人ひとりの子どもを伸ばすために;見る目とセンスをみがけ―一つのものが多様に見える目をもつために;すべてのものを「師」にせよ―幅広い見方考え方を身につけるために)
2章 教材開発のノウハウ(子どもを熱中させる「ネタ」研究―授業研究に欠けているもの;授業に生きるネタ開発のポイント―子どもが追究するネタをさぐる;子どもの中の教材を創りかえる―子どものくらしの中からネタを発掘する;地理学習・こんな教材が子どもの目を開く―社会に目を開く教材には発展性がある;時代順の歴史学習を疑う―歴史教材の見方が変わる;ニュースをネタにしあげる―新しい社会の動きを見る目を養うために)
3章 子どもが熱中する教材の発掘例(教材をクイズにまとめる―クイズ形式で意欲化をはかる)
4章 こんな素材をネタにしたい

著者等紹介

有田和正[アリタカズマサ]
1935年福岡県生まれ。玉川大学文学部教育学科卒業。福岡県の公立校、福岡教育大学附属小倉小学校、筑波大学附属小学校を経て愛知教育大学教授。1976年より社会科・生活科教科書(教育出版)の著者。1999年3月愛知教育大学定年退官後、教材・授業開発研究所代表、東北福祉大学特任教授を歴任。2014年5月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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pinkie

1
社会科教育の大家、有田和正先生による教材研究の「手の内」が記された本。高校教員になって元小学校教員の有田先生の本を読むと、小学校の実践であっても高校で使える、使いたくなるものばかりということに驚く。むしろ小学校で行われているすぐれた「授業研究」から学ぶところは多い。小学校の先生が熱心に進められているのと同じ熱量で、高校でも日々の授業を開発していかないといけないとやる気になった。「新鮮な出会い」を生む教材は、生徒の生涯の伴侶になる。2017/05/08

かんとっくま

0
おもしろい。名著にふさわしい。有田先生みたいにアクティブ、情熱的でありたいけど、なれそうにない。2016/02/02

桜井和寿

0
目標のための教材を探すのではなく、子どもをひきつけ追求させる教材(ネタ)を探すというのが、有田先生の方法。目標は教材が決まれば決まるという。2016/01/24

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