内容説明
「楽しい教室をつくろう」「授業へ挑戦する子どもを育てる」「知的好奇心を高める」この三つのめあてを実現するために、どんなことを、どのように指導してきたかを本書で述べている。新しい内容はないかもしれない。そのかわり、当然やらねばならないこと、やるべきことは述べたつもりである。普通のこと、当然なことができないのである。「当然なことが、普通にできる人」は名人である。それほど、当然なこと、常識的なことがむずかしい。ともかく、「楽しい教室づくり」の手の内を公開したのが本書といえる。
目次
１章 出会いのセンスをみがく
２章 楽しい教室づくりでめざすこと
３章 一言少なく一手少ない指導を心がける
４章 意欲とやさしさと安心感をもたせる
５章 子どもも授業もよいところに目をつける
６章 子どものよいものを引き出す
７章 「すばらしい仲間たち」と思わせる
著者等紹介
有田和正［アリタカズマサ］
１９３５年福岡県生まれ。玉川大学文学部教育学科卒業。福岡県の公立校、福岡教育大学附属小倉小学校、筑波大学附属小学校を経て愛知教育大学教授。１９７６年より社会科・生活科教科書（教育出版）の著者。１９９９年３月愛知教育大学定年退官後、教材・授業開発研究所代表、東北福祉大学特任教授を歴任。２０１４年５月没（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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gongon
3
有田先生は子どもをゆさぶり、意欲を上手に掻き立てている。もちろん、ゆさぶるために有田先生自身が教材を追求し続けているし、子供がつい手を伸ばしたくなるようなしかけを散りばめている。やっぱり、楽しい教室がいいよなあ。有田先生の教室では、子供同士で相互に伸ばし合う印象を強く受けた。毎日振り返りを行い、その文章を共有することも力を伸ばすのに大事だよなあ。等身大の学びをみんなで共有するというか。「教師が明るくなければ楽しい教室づくりはできない」この１年を振り返り、身に染みる…。2017/03/19
松村 英治
1
恥ずかしながら、有田先生の本を初めて読んだ。「ユーモア」と「追究の鬼」、そして「楽しい授業」「楽しい教室」ということが同時に展開できることが分かるとともに、それは、鍛えなければ育たず、自分の努力なしには実現できないことも分かった。この本に出てくる子供の言葉を読むと…いかに自分のクラスの子供たちの個性をまた今年もつぶしてきたことか…。2016/12/27
Gyo
1
「授業中に、一度も笑いを取らなかった教師は、授業終了後に逮捕する」という文言を本気で学習指導要領に入れようとしていた社会科の神様。そういえばエピソードばかりで、本は読んでなかったな～と思い読了。中学畑の自分とは異なる部分も多々あるが、「授業を通して子どもを成長させていく」という視点は、とても刺激になった。また有田氏の著書を読んでみようと思う。2016/09/28
桜井和寿
1
有田先生のクラスの素晴らしさが伝わりました。 それを作り出す先生の愛情、ユーモア、そして何より先生自身が追究することを楽しんでいるということ。 そんな有田先生の、教育に対する情熱、子どもに対する愛情がつまっています。子どもの作文も数多く出てきていて、いくつかは読んで涙ぐむほどでした。 とっても良い本です。2015/08/15
かんとっくま
1
知的に楽しい授業。おもしろい。2015/09/15
