内容説明
「優しさ」は子どもを伸ばす。「優しすぎ」は子どもを壊す。生徒指導のイロハ。荒れのレベルを見極める。指導の線引きを明確にする。主導権を握って指導する。関係性を育む。「動の指導」と「静の指導」を意識する。
目次
第1章 なぜ学校の荒れがおさまらないのか?
第2章 荒れのレベルを見極める
第3章 指導の線引きを明確にする
第4章 主導権を握って指導する
第5章 指導をつなぎ合わせる
第6章 大きな荒れに立ち向かう
第7章 関係性を育む
著者等紹介
古田直之[フルタナオユキ]
1981年福島県会津若松市生まれ。福島県公立中学校教諭・同県小学校教諭を経て現在は札幌市小学校教諭。教育研究サークル「FURU☆LABO(ふるらぼ)」代表。授業実践グループ「みゆき会」所属。「学び続ける子どもの育成」をテーマに掲げ、子どもたちが安心して学び続けていける環境づくりを目指して日々実践を重ねている。令和5年度から児童生徒支援担当・生徒指導主任として、困りを抱える子どもたちの援助を行なっている。第35回東書教育賞優秀賞・第17回ちゅうでん教育大賞奨励賞など受賞歴多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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morinokazedayori
22
★★★★暴力、暴言、妨害にはよくないと、一貫した対応をする大切さ。静と動の使い分け方など、様々なケースに対する考え方や対策が紹介されている。1人1人の成長を信じて、明日の成長を促進することが重要、という部分は、まさにその通りだと感じる。こういう先生がいたらいいな、という大人が少しでも増えるとよいなと思う。2025/01/04
ユーユーテイン
7
現職の小学校の先生が書かれた、観察と実践が満載の本。教室の「荒れ」とはどのような状態を指すのか、「問題行動」が起こった時、どう対応すればよいのか。実際には様々な状況があると思うが、本書に示されるようなガイドラインがあるだけで、現場の先生方はとても心強いだろうと思う。その場の主導権を握ることや、手を振って生徒との関係性を見極める方法、声かけの言葉などの手法に、多くの観察とご経験が偲ばれる。指導方針は生徒の成長を願う姿勢で貫かれており、そのためには教員の冷静さと忍耐力と温かい心が必要だと感じた。2024/07/25
ちびたぬき
6
もっと若い時に出会いたかった本。「ガイド」というだけあって、指導方法が非常に具体的でわかりやすい。教室の「荒れ」はレベルで教えてくれるし、「問題行動」が起こった時どう対応すればよいのかについてもなるほどと思わされる。その場の主導権を握ることや、手を振って生徒との関係性を見極める方法、声かけの言葉などの手法に、筆者の経験の多さと洞察力の深さを感じる。指導方針は生徒の成長を願う姿勢で貫かれており、筆者の子どもたちに対する深い愛情も感じる。いろんな意味で読んでよかったと思った。2024/10/11
かるー
3
再読 古田先生が生徒指導に苦心されてきた経験があってこそ書けた本だと感じた。 学級崩壊の質が過去と比較して変わってきている。発達障害に加え愛着障害が原因。教室の荒れは問題行動を起こす子とその他の子との関係や主導権の位置によって問題の大きさや対処は変わる。3ぼうへの毅然とした態度や静と動の指導などで主導権を教師にもった指導が大切である。2024/07/19
かるー
3
特別な対応を迫られる子達に対して特性を理解して毅然とした指導が・・・とよく言われるが、特性云々じゃないくて、基礎的基本的な対応指導の仕方はある程度あるんだと思う。本書のポイントは主導権。いかに、主導権を教師側が握り続けるかなんだと思う2024/07/05
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